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2007年3月20日 (火)

PCよりつかえる携帯検索サイト「F★ROUTE」へ

本日より、モバイル検索サイトF★ROUTE/エフルートは検索対象ページ数が大幅に増えてリニューアルしました。新たにPCサイト検索機能の投入を開始しました。従来のバーティカル・クラスタリング検索で好評だった検索結果ページからそのまま閲覧することが可能となりました。

従来の携帯専業系検索サイトの最大の問題点は、何よりPCの世界において実現されている圧倒的な情報量にいかにして追いつくかということでした。おそらくgoogleと提携したauはそうしたものを最初から考慮してのことだったことでしょう。

そういう意味で結局携帯検索サービスはPCプレイヤーが制すると考えていた人も多かったのではないでしょうか。しかし今回のリニューアルでは携帯専門検索サービス事業者である当社はそうした壁を一つ乗り越えることができました。

結局携帯専門ヘージでは、情報量に圧倒的な差があったのです。それで携帯に特化したアルゴリズムだとか、そんなことを言ってもそもそも情報量に限界があるから、少ない情報量をやりとりしたところであまり意味がないのです。そのフィールドで戦いをいどむなんてそもそも設定がおかしいように感じます。だから我々のサービスは次のステージへ進んでしまいたいと感じるようになりました。

以前のエントリーで書きましたが、Yahoo! Googleが携帯の世界に本格的に参入するようになって起こったことは、本質的には携帯サイト(特にモバイルSNS以外の勝手サイト)の中抜きです。ユーザーは情報量が圧倒的に豊かなPCページ・ないしはPCページをベースとするweb2.0的CGMメディアへどんどん流れ始めました。

さらに今月からはiモードでもフルブラウザーが定額制になりました。ますますユーザーにとっては、PC向け情報ページと携帯向け情報ページの垣根がなくなりつつあるのが昨今なのです。そして、そうしたトレンドの最前線でF★ROUTEも新機能を投入することにしました。

今回のリニューアルのポイントは、検索ヒット数が半端ではないところです。1000万件以上のヒット件数が出ることも普通にあります。しかもPC向けポータルサイトよりも、携帯向けに最適化された専門検索を利用する延長線上で、そのまま従来PCで利用できた圧倒的な情報網が使えるのです。これはある意味PCを超えた検索サービスの序章です。

実際今回のリニューアルで、携帯サイトに載りにくい飲食店以外の近所のお店の定休日、営業時間とか、自分の同姓同名の名前とか、昔の母校の校長先生の名前とか、なんでもヒットするようになっています。googleの成功を描いた書籍「ザ・サーチ」にも、こうした「見栄の検索」(邦訳)は検索全体の40%もあると書かれています。これまでの携帯検索でこうした検索は残念ながらほとんどされていませんでした。

本来携帯向けサービスでPCで使えたサービス・インターネットがすべて自在に使えてしまえば、本当にPCって必要なのでしょうか。実際電話番号とか言葉の意味とか、営業時間とか、株価とか、携帯検索サービスで、ダイレクトに情報を知ることが可能な世界が生まれれば、別にパソコンの電源を立ち上げて、ブラウザーを起動する必要性はありません。

携帯ではウイルスを気にする必要性がないし、場所も制約されない。ベットの中でもデート中でも使える。しかも、ボタンを押すだけで瞬間的につながってしまう。ただやはり従来はこうした情報を携帯電話から探すのはやはり難しかったと思います。

個人的に、私は携帯向け検索サイトが利用者にとってもっと直感的に便利になれば別にPCはいらなくなると思ってます。文字と画像のインターネットの世界は、情報生産者ではなくて、情報利用者のほうが大半な時代に、別にPCが使いこなせない層がいて情報弱者だとか、情報格差があるとか、リテラシー教育をしなければならない、とかそんなことはどうでもよいような気がします。

2000年のころ、私がモバイルインターネットのことが好きになったころ、ちょうど運営していた掲示板サービスを利用ていたとある有名大学に通う大学1年生の子がいました。最近その子と再会したのですが、何やら今はもう携帯サイトは全く使っていないそうです。彼女は大学一年当時私にこう言い切りました。

「パソコンのキーボードで文字を入れるよりも携帯のほうが簡単」
「月のパケット通信料金が20万円かかった」
「一日にメールは30通以上」

今じゃあ、考えられませんが、こういう人たちが当時は結構いたものです。私は興味深かったので何人かの人に実際に会ってみることにしました。(そのことをテーマとして大学院の修士論文も書きました)

そんな彼女たちの一部の人たちは気がつけば、携帯サービスから卒業してしまいました。考えてみれば、それから7年の間にPCのインターネットの世界はすさまじく進化し、そうした世界の使い方を覚えた彼女たちはモバイルインターネットから「卒業」していったのです。

そんな彼女もモバゲーを契機にまた携帯サービスを使うようになりつつあるようです。これは大きな驚きですが、結局PCでできることの再生産では、PCのほうに軍配が上がるのは否めません。ところがモバゲーや昨今のモバイル検索のトレンドはPCではできない世界観をケータイの世界で実現できつつあることの一つの反映であるように感じています。

実際モバゲーは10代の子が遊び半分に使っているだけで、あまり生産性のないサイトだとたかをくくる動きもありますが、今や高校生は普及が一段落し、大学生の間での普及速度はむしろmixi以上になってきているのが残念ながら真相ではないでしょうか。パソコンを普通に使いこなして過去にケータイから卒業したはずの、20代の若者がモバゲーでまたモバイルインターネットに戻り始めているのかもしれません。

まだまだ壁は高いですが、私はPCのそのぎこちなさがどうしても気に入りません。PCゲームよりも、コントローラーが単純化されたテレビゲームが普及したように、携帯サービスが直感的にもっと便利になれば、別にインターネットサービスがそれを中心的に組み立てられていくことが当たり前の時代がやってくるのではないか、そう信じてサービスを作っていきたいと思います。

セカンドライフも、本当はGPSケータイ向けだと思うのは気のせいでしょうか。

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受信: 2007年3月20日 (火) 15時29分

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