« なぜフィードビジネスは失敗したのか | トップページ

2007年5月22日 (火)

2.26/10 という不思議な数字

世の中クリティカルマスは15%だとか主張される方がいらっしゃいますが、本当なのでしょうか。私は仮にマスメディアを通じたプロモーションをしないとしたら、10人いて2人以上が平均して知られている、2.26/10という状況がそれにあたるのかなあと思っています。(かなり勝手な感覚的自論なのではぁ?と思うでしょう、まあ思っててください)

このラインを超えると、その商品・サービスのことがとりあえず「話題線」に上りだすタイミングです。あとはこの商品・サービスが利用者のニーズに合致していれば、少しずつ接触されるタイミングが増えていく、そんな感じです。

平均して2人を超えないと共感する人がいないので(ネット社会と現実社会はまだまだ断絶がありますし)そう考えるとネットサービスが口コミではなかなかスイッチが入らないなあと感じます。ただしネットサービスの場合ユーザー同士が交流する可能性のあるサービスだと、偶然居合わせた2人が同じ対象のサービスのことを「たまたま共有」している可能性がより高まる傾向にあるように思います。(現実世界で共有するより実感値として高い)

さらにケータイでは、わかりやすいコミュニケーション形態をとるモノである場合、口コミしやすくなります。(共感する確率が高まる)着メロのように音がなったり、カメラを使ったりする場合がこれにあたります。ゲームなどもこれに該当します。

で、この10人中2.26人を突破すればいいわけですが、シェアを取りにいく観点からは突破しやすい方法がいろいろ考えられます。全方位的な世代向けの商品企画にするのではなく、特定セクターに強い商品・サービスにしてしまうのです。特に若年層は人口が少なくなってきている傾向にあるので、30歳の人間に平均2.2/10普及させるよりも、15歳の人たちには2.2/10の割合で普及させることの方が容易なのではないかという考えになります。

もちろんサービスの内容が重要なので一概には言えないのかもしれませんが、さらにこれに男女で最初にドライブをかける軸を決めておくと、もっとマーケティングしやすくなります。

例えばモバゲータウンで考えると、10代の男性にめっぽう強いというところから肉付けして今日に至っている訳ですし、mixiに関しては首都圏に住む20代(学生)というところから今日に至っています。

これは特定のコア層にうける構造をあらかじめ用意して、普遍化をねらうという、一点突破全面展開という、戦略論でいうゲリラ的に先行市場を切り開いていく、ある意味「定石」的な戦略なのですが、なかなかできそうでできないんです。私も自分のことのように今一度少しいろいろ考えてみたいと思います。

例えば同じ100万人を抱えるサービスでも、女子高校生に強い100万人と全世代向けの100万人とではそもそも世の中に与えられうるサービスの価値が違います。(女子高生100万人のほうが価値が高い)ただトレンドの移り変わりが激しいモバイル業界で、その普遍化をうまく行っていくためには、

とにかく短期間で特定セクターにおいてシェアをとってしまう

みたいなことが問われるのでしょうかね。まあとにかく爆発感というか勢いが大事なのですかね。それ以外では、逆説的には移り変わりの激しさに生き延びることです。(追随者の多くはそこで遠回りをしてしまいますからそこで相対的に有利な立場に立つのです)生き延びるということは確実に収益を上げてユーザーに支持されてユーザーを増やしていく構造を絶えず自在に変化させていくことが必要です。

前者では、綿密な計画と繊細な頭脳か思い切りのよさと運みたいなものが重要で、後者は戦略(それを支えるビジョンも)とチームワークが重要、みたいな感じでしょうか。

まんべんなく利用者に支持される状況というのは一見キレイそうに見えて、とても難しく、また険しいものですが、変化の激しいモバイル業界ではそういう道もあるのではと思い、まんべんなく利用者を抱える公式メニューなどに多くの事業者・関連市場に参画するプレイヤーは、四次元ポケット的に次の新しい何かの価値にまた期待してしまうのでしょうかねぇ。

ずいぶんおおざっぱで突っ込みどころ満載な暴論になりました。

チャンスはまだまだ眠っています。

追伸
2.26の次の数字は4.1だと思うのですが、2.26から4.1に到達するまでの時間をいかに短くできるか。ユーザー数ではなくてシェアを取りにいくまでの時間が大切だと思います。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/6507006

この記事へのトラックバック一覧です: 2.26/10 という不思議な数字: