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2007年9月15日 (土)

検索システムの話

今日は夕方検索システムのチーフアーキテクトの人間と検索システム全体についての議論をしました。当社の検索サービスは、ほとんど毎日微妙に改良が加えられており毎日肥料や水をやりながら少しずつ大きくしてきていますが、それが積み重なって今そもそもどうなっているのか、ということを把握するためでした。

毎日少しずつ検索システムを変えていくと、あまりにも毎日の積み重ねが少しずつのプロセスの繰り返しなので、何が他社よりすぐれているのか、とか、そういうものが案外わからなくなってしまうものなのです。

それでも、ブランド力がまだまだとぼしい当社にとっては、「他社との違いは何か」ということの問題は常につきまとい、苦し紛れに、UIだとか言うようにしているのですが、UIが他社と比較して違うというのはそれは本当に競争優位性なのか、しばし判断に迷う瞬間があります。

でも最近オマージュされたのかなあ、と思うようなサービスや画面を見ることが増えてきて個人的には嬉しい部分もあります。もっと徹底的にまねされるぐらいになりたい。(froute.jpが1年前検索サイトとしては多分最初に始めたwikipedia検索も標準搭載的な広がりになりました。)

当社の検索システムは、web2.0系の会社にならって、LAMP系の仕組みを中心に組み立てています。ただしLAMP系の仕組みをうっかりそのまま使ってしまうと、数億件以上の常に更新がかかる検索対象データに対して、数百万人が同時に使う検索エンジンのようなサービスを提供するのは、多分不可能です。大変でないなら多分各社どんどんサービスを作ってしまうのだと思います。

しかもケータイ検索の場合は、即時性が求められます。検索結果をその時々に応じてどんどん最新のものに変えていく。これを組み合わせの技術で実現するのはなかなか大変です。音楽検索のDBを毎日更新する(期間限定配信に対応するとか)・1000万件の商品情報をリアルタイムに更新する、そういうものを検索種類ごとに多数並列で動かしています。

(ただ、最近64bitのサーバーが以前と比較してかなり安く手に入るようになり、これをてこにしたり、この特徴をうまく考えることで、少しずつアプリケーションの設計方法が変わってきているように感じています。この点についてはそのうち書きます。)

担当しているエンジニアは3名。1名はマネージャー兼務。それでいて毎月1本新検索機能の投入を実施し、この1年で10倍以上になった検索クエリ数を常に1秒以内に返していくシステムを少ないサーバー群で実現します。クローラーはわずか数台で効率的にDBを集め(HTMLを解析するタイプの一般的なwebクローラーだけでは間に合わない)、PHPだけでは、処理速度のパフォーマンス維持の満足なチューニングが難しいため、部分的にJAVAの仕組みを導入、もちろんリバースプロキシやオンメモリーDBやらは活用していますが、何かそうしたものの一つが決定的な有効打というわけではありません。毎日が戦いで、いいろな技術の目利きをしたり、テクニックの導入をしたり、そんな格闘がサービスを支えているのです。

そして必ずしも社内だけに解決手段を求めることなく、いい技術・DBの情報/提携話が入っている仕組み・仕掛けを考えていくこと、考えてもらうことも経営的には大切な視点ですかね。モバイル業界の中にいるだけではそうした話にはもちろん限界があります。それがvivisimoだったり、sedueだったり・・・(ほかにもいろいろあるけれど)。

あ、でもいかにいいサービスやシステムを作っても、結局利用者に使ってもらえないと、あまり意味がありません。継続的に使ってもらう・多くの人に使ってもらいうるマーケティング活動(サービスを多くの人に告知することのみならず広い意味においてのプロデュース)を行っていくためには、きちんと収益化も必要ですね。

肥料や水をやり続けてサービスをよくしていくためには、肥料や水を運んでくれるしかけや源泉が必要ということです。

※私は2005年の夏ぐらいまでは直接コードを書いていましたが、今はほとんど書きません。でもミニ改良とかは手を出してしまうこともあるのですが、検索サービスが、フレームワーク化されたときぐらいからほとんど何もしなくなりました。

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