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2008年5月20日 (火)

ブラウザーベースのモバイルサービスの転換点

よいタイミングなので最近考えてきたことをまとめておきたい。(少し前に内部で書いたエントリーだけれど)

来月サンフランシスコで開催されるWWDC2008が見ものだが、いよいよ大きなパラダイム転換の訪れるタイミングがやってきた。今から数年後「現状の国内端末向けに最適化されたブラウザーベース」のモバイルネットサービスは今よりもかなり影響力を失墜していることになっている。そして序章が今年から始まる。一方で今年はモバイル広告がかなり華やかに展開し、だれも当面の間はそのパラダイム転換が始まったことに気がつかないだろう。

モバイルウェブにこそ出力しうる特別な立場・サービス提供力・技術力を早急に確保しなければならない。広義の意味でのUIの方程式は大きく変わる。

モバイルディスプレーメディアは「面」の世界である。リンクカーソルが、例えば15行表示の表示領域のうち上から順番に移動する現行の携帯電話のUIであっても、例えばタッチパネル型のスマートフォンであっても両社に共通するのは、限られたディスプレーの「面」をどう押さえるかこそが戦略上の究極的な本質の一つである。限られた「面」という希少資源を「政治」的活動によってどうおさえていくかの世界である。

この記事がどういった経緯で出たのかよくわからないが、iメニューの掲載順位が「部分的」に入札制へ移行することがまずはここでいう序曲(overture)のスタートである。こちらの記事によると、上位サイトの順位が変動しないとあるが、これは私の知る限りちょっと違うのではないかと思う。ただし、入札制によって順位が決まった方が、海外のよくわからんアルゴリズムに基づいて検索結果をコントロールされるよりはましのような気がする。

もちろん今回の決定自体別はたいへん今更感が強く、同様の取り組みが過去になかったわけではない。しかも、最先端のauは、検索結果経由のアクセスがカテゴリー経由のアクセスと比較して無視できないほどすでに多いな存在である。ただ最大手が堂々と展開するということの意味である。

そして他のキャリアが追随する。同様のロジックで適用される範囲がなし崩し的に拡張される。フルブラウザーのときと同じことだ。

ベンチャーとしてこの分野に参入するのであれば、参入の仕方を変えていく必要がある。B2Bで展開する会社の方がむしろ要注意だと思う。顧客の属性が大きく変わるからだ。

そしてブラウザー上における面の争いをしてきたのが、ここから先になると面の争いの場所が変わる。そこでスマートフォンやアンドロイドやフェイスブックの登場である。ガジェットの世界になるのか。私は最初そう思っていたが、ガジェットはどうやら通信キャリアの戦略ミスから少々出遅れそうである。新大陸のゆくえはいかに。もちろん旧大陸も、合従連衡が起こるの中で確実に顧客に支持されるサービスや事業を推進できる陣地固めが重要である。

そこからどうしてウェブサービスが終焉するか、という話はおいおいしていきたいと思う。案外進み方はテレビ×ウェブ×ネット動画の統合図式とよく似てきた気がしている。テレビにインターネットが本格的に投入される元年となる今年はいろいろなことが偶然なぐらい同時に起こると思っている。

しんどい時代だが一方でワクワクする。自分なりにいろいろ仕掛けていきたい。

私は公式メニューが入札制になること自体悪いことだとは思っていない。検索というパンドラの箱があけられたときにいつかは訪れることだったわけであり、これを期にいろいろなところにメスが入ることを期待したい。

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