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2008年10月 8日 (水)

モバイルインターネットにおける事業者向け無償プラットフォーム戦略

実は、あまり注目されていないが、昨日個人的に面白いサービスが立ち上がった。

シーエー・モバイルが立ち上げた新しいショッピングモール「Goodiee!」(グディ)だ。自社で直営コマースサイト事業の多面的展開を進めてきた同社を観察してきた身としては、戦略としてはなかなか興味深い。

一つしかない留意すべき最大の点は、モール手数料がすべて無償で提供されている点だと思う。モールシステムのASPで先行する楽天やDeNAに対して無償戦略で勝負に出ている。

しかもこの作戦には「無償」以外にいくつか勝機が存在している。どうせ先行する事業者は、無料でマーケットを荒らしにきたぐらいにしか考えていないが、そんなに甘くはいかないだろう。結構いい勝負になるのではないかと個人的には考えている。

で、どこでもうけるのか。そのうち流通総額の手数料をとり始めるか、カカクコムのようなポジションをねらっているのだろう。

追伸:「Goodiee!」(グディ)は楽天ではなくて、台湾のMondayモデルじゃないの?、という指摘をもらいました。そいえばMondayは、いろいろな人から話題として最近聞きますねぇ。

同じように、通常はシステムとしてソリューションであったりするものをあえて無償で提供するプレイヤーがモバイルに現れはじめている。アドエクスチェンジ事業を展開しはじめたアトランティスもそうした事業者として最近現れた一つである。自分たちの広告流通に関係なく、アドサーバーを自由に無償で使えるサービサーである。

これとあわせてマイネットジャパンが展開するケイティを見ていく必要がありそうだ。あといとーさんが始めた、ユーザーローカル、とか。

だたこの部分やこうした戦略は、googleとガチンコ勝負になる新しい戦場であり、戦いはなかなか大変そうだ。過去に同様の展開をする会社がいくつかあったように思ったが、今モバイルで商売しようとする人がすごく多くなったと、プレイヤーが玉石混淆としている時代なのでこうしたビジネスが回り始めた、と思っている。

こうしたサービスの勝機については、「無料」はもちろんのことだが、コストを押さえたクラウドコンピューティングを見据えた最先端での最適化(機能やスピードや容量など)と、マーケティングだろう。

そして、何より最初は収益化してはならないモデルである。収益化しなくてもいいけれど、収益化しようかな、ぐらいの余裕が欲しい。理屈でやりすぎると失敗する難しい分野だと思う。理屈を超越した信念がほしい。人とお金がほどよく集まり始めた中くらいのベンチャーではなかなか舵取りが難しいのではないか。(できないわけではないと思う)

過去には、サイトオーナー向けに無償プラットフォーム(要はレンタルツール)を提供して、今日爆発的なアクセスを集めるAwalker mega-viewなどが存在したが、モバイルネットのアクセス導線は個人サイトオーナーではなく、コンテンツホルダーや、メディア事業者に移りつつあるというトレンドといえるのではないだろうか。

先日のモバイル勉強会で、アトランティスのことを紹介するべきだったな、と反省したい。

いろいろ他人事のように偉そうな論調で書いたけれど、実際のところどうなんだろう。

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