ユーザーはどこへ行く
スタービーチがサービスの一部終了を発表したり、EMMAを通過していないサイトのアクセスが(おそらく)減少したりと、明らかに勝手サイトのユーザーの大移動が起こりつつある(ように見える)昨今ですが、それではユーザーはどこに行ったのか、ということがもっぱらの関心事ですが、私が知る限りでは別に「リアル」という世界にそこまでユーザーが大移動している印象もありません。
そうするとじゃあ実際はどうなのか、ということはいろいろな人から聞かれることですが、残念ながら私もよくわかっていません。ただし一サイトあたりの滞在時間数が増えて、あまりたくさんのサイトを渡り歩かなくなってきているなかでそうした動きが相殺されているのかな、ということは痛感します。
実際にロイヤリティーの高いユーザーをかこっているサービスほど、PVや収益で打撃を受けていないような印象があります。
たくさんの裾野の広さを追いかけることよりも、少数のユーザーのパフォーマンスをいかにして高めうるか、潜在性の高いユーザーを囲い込んでいるか、とか。
これまでは投資家は、不確定的な要素については、とにかく裾野の広さや、広くなりうるポテンシャルがあるかどうか、をもっぱら評価してきたような、気がしますがここから先はどうなのでしょうかね。
グリーのユーザーの大半が釣り竿を「積極的」には購入しているわけではないことは皆が知っていますが、一方で投資家はグリーが1000万人のコミュニティーだと見ていたりします。
まあ、サービス産業とは総じてそうしたものなのかもしれません。世の中に対する影響力としてはそれでも裾野の広さが重要だけれど、実質的な本質は、そこにはない、とか。
以前運営していたことがある掲示板サイトでは「なりきりチャット」と呼ばれるニッチな一分野がPVや広告収益のパフォーマンス全体の85%を占めたこともありました。
たまにはつぶやいてみました。
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